お家で出来る犬と猫の皮膚ケア

イベント
h8jphezg3kggrhdouus9_320_400-f419826f.jpg
【執筆】
かどのペットクリニック 葛野 莉奈先生
プロフィールはこちら
https://m.juikuru.jp/str/reserve/infoTarget/jFc1iqtXebvQNYPJglfy

「お家で出来る犬と猫の皮膚ケア」

冬が近づくと乾燥が気になる季節になり、飼い主さんたちも保湿を気にしたり、
使っている洗顔料やお化粧水を変えられる方も多くなるのではないでしょうか。
わんちゃんや猫ちゃんにとっても皮膚ケアはとても大切だったりします。
お家で皮膚ケアされていますか?
 
皮膚ケアというとシャンプーやブラッシングなどを連想される方がおおいのではないでしょうか。
もちろんそれも大切ですが、その前におうちの子の皮膚チェックを定期的に行う習慣がつけられるとよいでしょう。
まずは皮膚ケアの第一歩として皮膚チェックがとても大切なステップになります。
 
皮膚チェックをする際、もちろん全体をチェック出来たら理想的ですが、
最低でも2か所見てみていただけると安心と思います。
まず背中の部分とお腹を全体チェックをしたら、
特にわきの下や内またの付け根周辺を続いてみてみましょう。
背中部分は被毛に覆われているのでわかりづらいと思いますが、
毛をかき分けてその下の皮膚を見ます。
背中もお腹も見るべきポイントとして
〇赤み
〇ふけ
〇脂
〇湿疹
をまずは気を付けて見てみるようにしてみてください。
皮膚が少し炎症を起こしていたり、病気でなくても興奮時などはうっすら赤くなることもあります。
赤みが強ければ強いほど、何らかの炎症が起こっている可能性が高いので受診をおすすめします。
そしてふけが出ているかどうかも見てみましょう。
一見きれいに見えても、被毛の付け根にふけがついている場合もあります。
代謝上のものであれば問題ありませんが、
皮膚の赤みや湿疹を伴っていると皮膚上の細菌バランスの乱れなどで生じたものかもしれません。
まずはふけが出ていたら、皮膚表面の衛生を保つためにもシャンプーやブラッシングなどをしていただき、
それでも頻繁に出てくるようであればかかりつけの先生に相談しましょう。
そして脂にも気を付けたいところです。
被毛を触ってべたついたり、独特の脂のにおいがする場合、
脂分泌が活発になっている可能性があります。
シャンプーの頻度や使う種類などをその子に合ったものにしたり、
ご飯の脂肪の含有量や脂分泌に関連する内分泌の病気など、
余計に悪化させている要因がないかを見つけ、対処する必要があるので、やはり受診したほうがよいでしょう。
受診の前に、シャンプーをしてからどのくらいたってから脂っぽいにおいがし始めているか、
シャンプーのしかた、乾かし方など伝えられるようにまとめておくと、
お家でのケアの改善点が見つかることもあります。
そして湿疹です。
湿疹は皮膚炎を起こしている可能性が高いため、
数日で消えてしまうようであれば様子を見てもよいと思いますが、
続くようであったり、増えていくようであれば受診をおすすめします。
お腹に関しては、内またや脇部分は特に脂分泌が多くなりやすかったり、
着色が起こりやすい部分でもあります。
気を付けて見てみてくださいね。
 
そして続いて大切なのがシャンプーです。
基本的には体の汚れなどを落とし、皮膚表面の衛生を保って免疫バリアをきちんと保たせてあげることが目的です。
まず皮膚の状態や特徴によって、その子に合ったシャンプーを選びます。
特に皮膚に問題のない子の場合は、香りやペットショップで使っていたものと同じものを選ぶ等、
お好みで選んでいただいて問題ありません。
皮膚に特徴がある子は、例えば脂分泌が過多な子は脱脂効果があるものを、
皮膚表面の免疫バリアに波があって、不調の際に細菌が増えすぎてしまう子は皮膚バリアを作り抗菌効果のあるものを、乾燥肌の少し粉っぽくなってしまう子は敏感な皮膚の子用のものなど医療用のシャンプーでも目的によってたくさん種類はあるので、かかりつけの先生と相談しながら適したものを選ぶとよいと思います。
夏場の湿度の高い時期や冬場の乾燥が厳しい時期などいくつかシャンプーを使い分けることも、
常に皮膚の状態をよく保つには大切だったりします。
また、洗い方も、皮膚の状態をよりよく保つために手でごしごしこするよりも、
泡立てたシャンプーを何度もかけ流しする方が、皮膚表面への刺激も少なく理想的と言われています。
ただし、その際は犬用のクレンジングオイルや下洗いシャンプーなど、
より汚れを吸着するシャンプー剤があるので、そのようなものを使ってより効率よく汚れを落としたほうがシャンプーする時間自体も短縮してあげられると思います。
身体や皮膚に負担がかからないよう、できるだけ短時間でシャンプーも終えられるよう効率よく進めることも大切です。
そして最後に乾燥ですが、あまり熱風を直接充てると、
過度な乾燥や炎症がある場合は体温上昇による悪化なども考えられるため、
できればタオルドライをしっかり行い、冷風や風力の強いドライヤーでできるだけ低温で水分を飛ばしてあげられるとよいでしょう。
冬場は最後に皮膚の状態によっては保湿を行ってあげることも、
皮膚炎の予防などにつながる場合もあるので、乾燥が気になる飼い主さんは診察の際にご相談してみていただいてもいいかもしれません。
 
わんちゃんはお散歩に出ることも多いので、定期的なシャンプーが必要となりますが、
猫ちゃんはシャワーの音やドライヤーの音などが苦手でお風呂が嫌いな子が多く、
ストレスになってしまう可能性が高いため、あまりおすすめできません。
汚れてしまうなどしてどうしてもシャンプーが必要な際は、
動物病院で鎮静剤や麻酔を使ってシャンプーを行うこともあります。
中にはお風呂が好きな猫ちゃんもいますので、嫌がらないようであれば、
1か月~数か月に1回程度などスキンシップの一つとして入れてあげてもよいでしょう。
ただし、お風呂は問題がなくてもドライヤーが嫌いで濡れたままにするしかない等の乾かすまでの一連の流れが行いきれない場合は、皮膚の状態を悪化させてしまうことが多いのでお家でのシャンプーはあきらめたほうがいいかもしれません。
お風呂が難しいわんちゃんや猫ちゃんで、どうしても体の汚れを落としたいときは、
ウェットシートタイプのふき取るだけのシャンプーなどもありますので、
そのようなアイテムに頼ってもよいと思います。
 
そして被毛に関してはブラッシングで本来抜けるはずの被毛を抜いてあげることも大切です。
毛の生え代わりで季節性のある柴犬ちゃんなどの犬種や、常に被毛が生え代わりを繰り返している子たちも、
定期的にブラッシングをしてあげることで、皮膚の衛生状態もよりよく保てます。
トリマーさんたちのようなプロの方はスリッカーと呼ばれる針金状の毛先のブラシを使うこともありますが、
一般のご家庭では、皮膚を傷つけてしまう可能性があるためあまりおすすめできません。
動物の毛のブラシや、ゴムでできているラバーブラシなどが皮膚への刺激も弱くおすすめです。
 
お家でのケアを行なううちに、おうちの子の皮膚の「いつも」がわかるようになると思います。
いつもとの違いが違うと皮膚炎などのトラブルをいち早くキャッチし、
かゆみや違和感の負担でわんちゃんや猫ちゃんが困る期間も少しでも短くしてあげられる可能性があります。
また、皮膚のトラブルであれば、検査が必要な場合もありますが、往診で状態をみたり、アドバイスをすることも可能なため、通院が難しい子も、気づいたことがあったらまずは往診やオンライン診療などでご相談いただけたらと思います。
 

カレンダー

2020/11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

最近のエントリー

カテゴリー

タグ

タグは未登録です

アーカイブ

ページ先頭へ戻る
読み込み中です